本サイトで公開しているスロー撮影による回転数計測の誤差について

本サイトでは、ドラフト候補の回転数計測結果を掲載しています。

この結果がどこまでの精度か知りたい方も多いでしょう。

そこで、本記事では計測誤差について紹介させて頂きます。

都市対抗でトラックマンデータが公開

2020年の都市対抗野球でトラックマンによる回転数計測結果が中継に表示されるようになりました。

ということで、中継の表示と私が球場で撮影して計測したデータに違いがあるのか比較してみました。

トラックマンと動画計測の比較

11月30日に登板した清水蓮(ヤマハ)のデータを比較してみます。

「トラックマン」が中継での表示、「動画」が私が実際に球場で撮影した動画から計測した数値です。

No. 球種 トラックマン 動画
1 速球 1,977 1,984.2
2 速球 2,140 2,131.2
3 速球 2,076 2,092.5
4 速球 2,097 2,131.2
5 速球 2,097 2,092.5
6 速球 2,052 2,055.1
7 速球 1,942 1,950.6
8 速球 2,171 2,171.4
9 速球 2,197 2,213.2
10 速球 2,199 2,171.4
11 スライダー 2,800 2,806.9
12 速球 2,219 2,213.2

全12球のデータは以上のような結果となっています。

こうしてみると、トラックマンのデータと動画計測では若干の差があります。

誤差は-27.6rpm~+34.2rpmとなっています。

残念ながら、現在の計測方法だとこのくらいの誤差が出てしまいます。

平均値を出すと下記になりました。

平均値 トラックマン  動画 
速球 2106.1 2109.7
スライダー 2800 2806.9

ある程度の球数を平均することで、下振れと上振れが相殺され、トラックマンのデータに近づいていていることがわかります。

その為、複数球を計測することで、ある程度の精度で数値を割り出すことが出来ることがわかりました。

この差が許容できるのか?という事についてですが、投手が投げるボールの回転数は投球ごとに100rpm以上バラつくのが普通です。

この日の佐藤連の投球も、トラックマン計測の速球は1,942rpm~2,219rpmとなっており、平均値から±100rpm以上バラついていることがわかります。

その為、「トラックマン」と「動画」の計測誤差は、投手が投げる回転数のバラつきと比べると、少ないことがわかります。

よって、このくらいの計測誤差は十分許容範囲内と言っていいでしょう。

今後について

球質は回転数だけわかっても仕方ありません。

回転軸がわかって初めてどんな球質なのかがわかります。

その為、現在はyoutubeで動画を公開し、撮影した動画と回転数情報から球質について解説しています。

これについては私が動画を見て判断した回転軸から解説しているにすぎません。

解説が間違っているというわけではありませんが、正確な回転軸がわかっていない以上、「あいまい」であることは間違えありません。

そこで、今オフに動画から回転軸を抽出できるシステムの開発を行う予定です。

これが実現できれば、回転数、回転軸、球速(球場表示)がわかりますので、ボールの変化量が計算できます。

そうすれば、変化量が数字で比較できるようになりますので、球質を明確に説明できるようになります。

システムのイメージは出来ていますが、映像解析やプログラミングについてはド素人、そもそもどんなソフトや言語を使うのかもわからず・・・

実現できるかわかりませんが、勉強してみようと思います。

*注:回転数、回転軸、球速から変化量を計算するのはラプソードと同じ原理です。しかし、この方法だと縫い目の影響が考慮されていないので、実際の変化量とは誤差があります。

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