2020年のダルビッシュのデータを「EDGE」というツールに入れ込むと下記のような動画が作成されます。
下記のような使い方をしている方もいました。
EDGEは下記から無料で使用できます。
そんなEDGEの使い方を解説します。
複数球種で比較をする
EDGEページの「Tools」→「Visualization」→「Pich-Visualization」を選択。
下記の画面が出てきます。

用語の解説は下記です。
- Throws:利き手
- Player Name:名前(必須)
- PT:球種
- SD:水平成分の傾き
- SE:回転効率
- V:球速(mhp)
- SR:回転数(rpm)
- RE:リリース奥行き(feet)
- RS:リリース位置横(feet)
- RH:リリース位置高さ(feet)
- PS:横変化量(inch)
- PH:縦変化量(inch)
用語解説
わかりにくそうな用語の解説をします。
SD:水平成分の傾き、SE:回転効率
SDは回転軸の水平成分、SEは回転効率を表しています。
これらのパラメータは回転軸を表す数値です。
右投手の4シームで地面と水平なら「12:00」です。
12:00は時計の短針の位置と対応しており、12時の方向という事です。
そこから水平成分の傾きが30°なら「1:00」です。つまり1時の方向です。
以上の2動画は回転効率が100の状態です。
ここから回転効率が70になると下記のようなジャイロ成分(進行方向成分)増えた回転となります。
回転効率0で進行方向と一致します。
RE:リリース奥行き、RS:リリース位置横、RH:リリース位置高さ
RE、RS、RHはリリース位置を表しています。
RSはリリースの横方向、RHはリリースの高さです。
RE(release extension)がホームベース方向のリリース位置だと思いますが、入力が40-60という数値の為、ホームベースからのリリースポイント距離だと思われます。
これれらの単位は全てfeetです。
PS:横変化量(inch)、PH:縦変化量(inch)
PSとPHはボールの変化量を表しています。
PHは横変化量で、+が三塁側方向です。
PHが縦変化量で、60を直線軌道としてそこから何inch落ちるか、という数字です。
例えば、2020年のダルビッシュの4シームは11.4inch落下していますので、48.6inchということになります。
その他の機能
その他の機能としては「Spin-Visualization」、「Spin- Transition」、「Spin-Comparision」があります。
Spin-Visualization
回転軸を3Dモデルで確認できます。
Spin-Directionに水平成分の傾き、Spin-Efficiencyに回転効率を入れればモデルが表示されます。
Spin- Transition
こちらはSPIN1で決めた回転軸からSPIN2で決めた回転軸に移行させることが出来ます。
Spin-Comparision
こちらはSPIN1で決めた回転軸とSPIN2で決めた回転軸を視覚的に比較することが出来ます。
EDGEはラプソードやトラックマンのデータの取り込みが出来る
EDGEページの「Tools」→「Visualization」→「Pichching」を選択するとCSVファイルの取り込みが出来るようになっています。
トラックマンやラプソードの入力形式に対応しているようですが、どちらも持っていないため、割愛させて頂きます。
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