本記事では投球のリリースのスーパースロー撮影するためのおすすめのハイスピードカメラを紹介しています。
結論としては、
- とにかく安く済ませたい → galaxy S20
- 他チームの偵察用にも使いたい → RX10M3 or RX10M4
- ラプソード2.0を持っている → ラプソードINSIGHT
- トラックマンポータブルを持っている → Edgertronic
という感じでしょうか。
性能比較と各機材の特徴を紹介していきますのでご参考ください。
ハイスピードカメラの比較
リリースを撮影できてコスパが良さそうな機材を一覧で比較した表が下記になります。
価格は2024年10月時点での目安を記載しておきました。
型名 | 撮影レート (fps) |
解像度 | 撮影時間 | 価格 |
Galaxy S20 | 960 | 1280×720 | 1秒 | 約2.5万円 |
RX10M3 | 960 | 1136×384 | 2秒 | 約10万円 |
RX10M4 | 960 | 1244×420 | 3秒 | 約25万円 |
ラプソード INSIGHT |
850 | 不明 | 不明 | 約38.5万円 |
Chronos 2.1-HD 8GB |
1000 | 1920×1080 | 2.7秒 | 約75万円 |
Edgertronic SC1 16GB | 882 | 1280×720 | 不明 | 約100万円 |
撮影レート500fps以上は必要で、できればシャッター速度1/1000以上が推奨です。
他にも良さそうなのがあり次第、追加していきます。
galaxy S20
試しに購入してみました。
実際に撮影した映像は下記になります。
スマホでこれだけの映像が撮影できるのは素晴らしいですね。
シャッタースピードの設定が出来ないので、やや残像が残る感じです。
また、ズームが出来ないのと広角撮影なのでややリリースが小さくなってしまいます。
サンプル動画は投球プレート真上にカメラを置いて撮影しているのでこれ以上は近づけません。
ただ、撮影した動画を見る際にピッチアウト(スマホの拡大操作)で閲覧できるので、通常使用であれば問題ないレベルでしょう。
とにかく安価でリリースの撮影をしたい場合におススメです。
購入は下記あたりでしょうか。
RX10M4(DCS-RX10M4)
私が使用しているのはこのRX10M4です。
実際に撮影した映像は下記になります。
欠点は撮影後すぐに動画をチェックするのがやりにくい事で、フィードバック面ではやや難があります。
(2024年4月にCamera Remote Toolkitが発表されました。自作になりますがPC操作前提のフィードバック用のソフトを作成できるかもしれません)
メリットとしては、望遠レンズがあるので、投手の後ろを邪魔しない位置にカメラを設置できます。
球場のバックネット裏の前の方でも下記のように撮影できるので、チームの偵察隊でも重宝するでしょう。
実際、某有名大学野球部や某球団スカウト部がバックネット裏から使用していました。
シャッタースピードが1/10000まで設定可能なので、映像がブレるような事はなく、しっかりとリリースの形がわかります。
偵察などの用途にも活用できるので、チームでの導入であればおすすめです。
価格を抑えたい場合は型落ちのRX10M3でも良いと思います。
購入は下記あたりでしょうか。
ラプソードINSIGHT
所有していないのでXの映像を貼っておきます。
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ラプソード2.0専用なので、ラプソード3.0で対応していなかったり、単体でも使えないようなので、そこが欠点ですね。
ラプソード2.0を所有しているのであれば、投球ごとのデータと映像が連携できるので、ラプソード2.0を持っている方にはおススメです。
解像度や撮影時間、シャッター速度などは不明です。
映像を見る限りややブレがあるので、シャッタースピードはやや不足気味でしょうか。
解像度もそこまで高い感じではありませんので、カメラ自体の性能はあまり良いとは言えなさそうです。
それでも練習でのフィードバックには問題ないレベルだと思います。
購入は公式サイトから可能です。
Edgertronic
所有していないのでXの映像を貼っておきます。
映像ではトラックマンポータブルと併用しているのでEdgertronicだと思います。型番は不明です。
Sweeper tips:
• 2 seam orientation
• Throw through bottom corner
• Spike index finger if struggling with HB pic.twitter.com/2VxONUH0Z6— Pitching Coach “U” (@PitchingCoachU) June 29, 2024
MLB球団やプロ野球球団が使っていたり、研究目的でも使用されていたりします。
トラックマンポータブルと連携可能が可能で、専用アプリを使うことで映像とデータの紐づけが出来るようです。
単体でもPC画面から投球後すぐに映像をチェックできるので、フィードバックもやりやすいです。
欠点はPC操作が必要で、動画の撮影設定が複雑なところでしょうか。
お金に余裕があって、しっかり分析を行いたい場合にはEdgertronicが良さそうです。
廉価版のS1は下記から購入可能です。海外製品ですが日本からも買えると思います。
また、より高い性能のバージョンが欲しい方は下記のスペック表を参照してみてください。
まとめ
以上が投球のリリースをスーパースロー撮影できるおすすめの機材の紹介でした。
それぞれメリット・デメリットはありますので、本記事を参考にして頂ければ幸いです。
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